化粧品の広告や商品ページでは、魅力的な言葉がたくさん使われています。けれど、化粧品が「どんな効能を表示できるか」には、国の通知で定められた範囲があります。この範囲を知っておくと、広告の表現を落ち着いて読めるようになります。
01化粧品の効能は「範囲」が決められている
厚生労働省の通知「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年7月21日 薬食発0721第1号)では、化粧品の効能の範囲が列挙されています。2026/10/01に確認した時点で、その範囲は56項目です。
項目には、たとえば次のようなものがあります。
- 肌を整える
- 皮膚にうるおいを与える
- 日やけを防ぐ
- 乾燥による小ジワを目立たなくする
最後の「乾燥による小ジワを目立たなくする」は、この通知で追加された項目です。
02広告の表現を読むときのポイント
「範囲の外」に見える表現に注意する
化粧品の効能は上記の範囲に限られます。もし化粧品の広告で、医薬品と誤解させるような効果をうたう表現を見かけたら、そのまま受け取らず、一度立ち止まって公式情報を確認しましょう。
「乾燥による」などの言葉を読み飛ばさない
効能の中には、「乾燥による小ジワを目立たなくする」のように条件がついた表現があります。広告でこの条件部分が省かれていると、意味が大きく変わって見えることがあります。表現の一部だけを切り取らず、全文を読むことが大切です。
個人の感想は「効能の根拠」ではない
広告に添えられた感想は、あくまで個人の感じ方です。自分にも同じことが起きるとは限りません。
03化粧品以外の区分もある
スキンケア製品には、化粧品とは別に「医薬部外品(薬用化粧品と呼ばれるものを含む)」という区分もあり、表示できる効能のルールが化粧品とは異なります。本記事では化粧品の効能の範囲に絞って解説しています。医薬部外品の効能については、製品ごとにメーカーの公式情報で確認してください。
04チェックリスト
CHECK
- その商品は「化粧品」か、それ以外の区分か(パッケージや商品ページで確認)
- 広告の効能表現は、条件部分まで含めて読んだか
- 個人の感想を、効能の根拠と混同していないか
- 不安な表現があれば、メーカーの公式サイトで確認したか
05まとめ
化粧品の効能には、国の通知で定められた範囲があります。広告の言葉に心が動いたときこそ、「範囲の中の表現か」「条件が省かれていないか」を確認しましょう。成分の確認方法は「全成分表示の読み方」で紹介しています。
Sources
この記事の情報源
- 厚生労働省「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年7月21日 薬食発0721第1号)
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb7518&dataType=1&pageNo=(2026.10.01 確認)
情報は確認日時点のものです。最新情報は各公式サイトでご確認ください。